医師と出身大学はキャリアにおいて関係があるのでしょうか。
結論から言うと、関係ありません。
昔は旧帝大を中心とした学歴差別もあったのかもしれませんが、今は学歴で困る機会はありません。今の医師は基本的にどこで働くか、どこの大学医局(医局については別記事で記載予定)に属するか自由に決められます。旧帝大の医局は今や自大学出身者より他大学出身者の方が多いことも珍しくありません。どの大学出身であっても平等に研修の機会は与えられています。そして旧帝大の教授にも地方大学出身者が就任する例も増えてきました。学歴よりもどこで働くか、どこの大学医局に入るか、の方がよほど大事です。(それ以外の働き方もたくさんあります)
学歴で医師としての優劣は全く決まりません。医師免許取得後の本人の努力がそのまま医師としての能力に反映されると思います。
患者側からの評価にも影響はしません。今まで医師をしてきて「出身大学はどこですか」など聞かれたことは一度もありません。
一方で、見栄えとして肩書を気にする医師もいるのは確かです。
医学部医学科は大学によって差はあるものの1~2割程度再受験生がおり、中には他大学の医学部医学科から医学部医学科に移る人もいます。
私の周囲にも複数人いますが、大体、国立非旧帝大→旧帝大、地方旧帝大→東京大と学歴が明らかに上の大学に再受験しています。こうした人は明らかに学歴を気にしている例です。
これを言っては本人たちに怒られそうですが、医学科→医学科に移った人で、客観的に見て移ったメリットを感じ取れた人はいないです。まあ本人が満足していればいいので、余計なお世話だとは思いますが。
医師希望の人は、よほど肩書を気にしたり、家庭の事情などなければ、とにかく受かりそうな医学部に1年でも早く入学するのが良いのではないかと思います。浪人の期間も貴重な経験という価値観もありますが、やはり若いうちの1年の差は医療を仕事にする上でかなり大きいです。一年でも早く医師として働くことを勧めます。学歴は関係ありません。
様々な意見があるかと思いますのでコメント頂けると嬉しいです。よろしくお願いします
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